介護過程の展開における「情報の関連図」の教育的効果に関する研究 その2:「情報の関連図」を活用しなかった介護実習と活用した介護実習の比較から

Abstract

研究ノート 前回(杉山2014)は主に介護実習の事後指導としての介護過程の展開における「情報の関連図」の効果測定だった。今回は、聞き取り調査の結果を集約し、情報の関連図を活用しなかった「介護実習Ⅱ」と活用した「介護実習Ⅲ」の比較や「介護実習Ⅲ」の事後指導としての活用から「情報の関連図」の有効性を考察した。 本研究では、「情報の関連図」が利用者の全体像を捉えるのに有効であることを明らかにすることを目的に、4年制大学の介護系学生6名を対象に、インタビューガイドを使用した聞き取り調査を行った。結果、「介護実習Ⅲ」で情報の関連図を活用した2 名の学生は、受け持ち利用者の全体像を捉えた介護展開を体験し、両者の主体的な学びの満足度は高かった。6名全員が、「情報の関連図」を描くことに肯定的であった。また、今後の介護福祉教育における介護過程の教育に役立つ12 項目が示唆された

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