ツインブロックを装着した顔軟部組織の下顎運動中における運動解析

Abstract

モーションキャプチャーシステムを用いて顔軟部組織の運動解析を行い、ツインブロック(TB)を装着した患者の下顎骨運動時の最適な構成咬合量を明らかにした。対象は成人男性20名であり、(1)アングルII級1類不正咬合の10名と(2)アングルI級不正咬合の10名に分けた。下顎骨の位置を2mm持ち上げ、それぞれ前方へ0、2、4、6mm移動させてタッピングを課したとき、顔軟部組織の動きをモーションキャプチャーシステムで記録した。顔面上のランドマークの動きを抽出して解析したところ、(2)群と比べて(1)群では、上唇の横方向の動きが小さいが、前方移動量を4mmにすると鉛直方向および前後方向の動きが増すことが明らかになった。TBの使用によって上唇の運動機能が保たれることが示された

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