松平不昧の茶会の料理(I) : 食品材料

Abstract

不昧の茶会記について、その会席献立にみられる食品材料を調べた。動物性食品は、魚介類、鳥肉・卵類で、その主体は魚介類であった。また、植物性食品は、いも類、豆類、野菜類などで、野菜類では、葉菜類の種類が少なく、しそ、とうがらし、だいこん、なすなどが多く用いられていた。これらは、獣肉のみられない点を除いて、現代の食生活にきわめて近いものであったし、野菜の消費の季節的傾向などは、全く現代に類似していた

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