地域在住の高齢者の口腔内健康状態と心身健康状態との関連

Abstract

本研究の目的は、地域在住の65歳以上高齢者を対象にし、口腔内の健康状態が心身の健康状態とどのように関連しているのかを明らかにすることである。調査の結果、口腔関連QOL尺度であるGOHAI総合点は、残存歯数、モラールスケール総合点、SDS総合点と相関が見られ、残存歯数はファンクショナルリーチ、開眼片足立ち時間、握力、 2分間足踏み、UP&GOテスト、MMSE総合点、SDS総合点と相関が見られた。また、残存歯数を2群に分けて分析した結果、握力、開眼片足立ち時間、ファンクショナルリーチ、 2分間足踏み、UP&GOテスト、MMSE総合点、SDS総合点において有意差が見られた。これらのことから、残存歯数は身体機能とくにバランス機能と関連があることが明らかになった。また、認知機能にも影響を与えることが示唆された

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