脳卒中登録システムに基づく高齢者の地域ケアに関する研究

Abstract

島根県は、県下を網羅した全国でも数少ない脳卒中等情報システムを保健所を核にして1993年から実施した。県下10保健所での脳卒中等情報システムに関する調査を1997年に実施した。1994年~1996年の10保健所における脳卒中発症登録者は3、185人、退院登録者は1、146人であった。発症登録結果から、脳卒中の第1次予防として、男性、特に70歳以上の高齢者の脳梗塞と女性のくも膜下出血へ対策が重要であることが示された。退院登録から、脳卒中後遺症が軽症の割合が高率であるが、再発予防との関連での検討と、日常生活動作に介助が必要な重い程度の人達への地域でのサービス提供体制の充実の必要性が示された

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