高齢者に対する膀胱留置カテーテル抜去後の排尿管理 : 超音波膀胱内尿量測定の有効性

Abstract

膀胱留置カテーテル抜去後の高齢者の排尿自立に向けた援助を検討するために、手術目的等で膀胱内留置カテーテルを留置した7名の高齢患者を対象に、カテーテル抜去後に超音波膀胱内尿量測定器「ゆりりん」による残尿測定を行った。留置期間が1~5日の場合、抜去後6時間以内に自然排尿があり、残尿は少なかった。留置期間が9日、23日となった患者では抜去後6時間以内の自然排尿がなく、「ゆりりん」での測定で残尿を認め、導尿を行った。3名の「ゆりりん」による測定値と導尿による尿量を比較した結果、誤差は20ml~70ml、誤差率5%~26%であったことから、超音波膀胱内尿量測定」はカテーテル抜去後の残尿測定において有用であることが示唆された

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