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Developing the Ability to Think : From Debate to Essay
Authors
Naomi Mine
Keiko Okamoto
Kunihiko Taniguchi
Publication date
21 March 2006
Publisher
'Wayne State University Press (Project Muse)'
Doi
Abstract
私たちが提案したいのは、誰でもできる小論文指導である。そしてここにいう小論文指導とは、小論文を書くための指導ではない。小論文を書けるだけの力を育てる指導を目指しているのである。小論文を書くには、資料収集力・分析力等々の様々な力が必要で、そうした力を磨くことが、思考を鍛えることにつながる。どのようにすればそれが可能になるか、今回の実践で明らかになったのは次の点であった。まず、生徒を中心に据えること。学習活動の各ステップ毎に生徒自身に目標を持たせ、運営を任せる。学習活動の中身とその流れを分かりやすい形で示せば、生徒自身で進めることは十分可能である。ディベート、小論文という具体的な学習活動を置いたのも、そのためである。また、評価は、生徒の相互評価を中心にする。子どもにとっても評価する側に立つこと、相互理解の深まり等において予想以上に効果的であったし、教員の負担も最小限ですみ、むしろポイントを押さえた指導が可能になった。次に、多様な教員による指導を総合学習に位置づけることが、現状ではベストであろうということ。テーマの多様さを指摘するまでもなく、ものの見方、考え方を育てるためには多様な集団での指導が望ましい。また継続的な取り組みが必須のこうした学習は、限られた教科の時間数では望むべくもないが、総合的な学習であれば可能になる。個々の教員の指導力に依存しない形でのこうした小論文指導こそ有効であるという感触を得られたことは、大きな収穫であったといってよかろう
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