<研究ノート>第42 回世界遺産委員会からみる世界遺産条約履行上の問題点の分析

Abstract

本稿は、第42 回世界遺産委員会マナマ会合を事例にして、世界遺産条約履⾏上の問題点の分析を試みた。シャフリサブス及びアハサーオアシスの事例からは、今後の登録抹消の回避及び逆転登録の先例として参照される危険性が⽰唆された。また、ナウンブルクの事例からは、ICOMOS の⼀貫性のない態度が逆転登録を招いたことが明らかになった。今後、委員会には後の影響に配慮した決議、諮問機関には資産の評価に対する⼀貫性が求められる

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