Matsumoto, Toyoji

Mori, Yoshihiro

Sato, Masahide

佐藤 正英

松本 豊司

森 祥寛

Kanazawa University Repository for Academic Resources

17161 1 4562233松本 豊司佐藤 正英森　 祥寛情報教育部門活動報告  ～新規開講科目紹介～ 　 はじめに「情報処理基礎」に継ぐ新規科目開講の検討は平成 20年 7月17日の平成 20 年度第 1 回情報グループ幹事会から始まり，平成 22 年後期には，３つの科目「文系のための情報処理」，「理工系のための情報処理」および「医，薬，保健系のための情報処理」として開講されました． 　 授業の構成これらの３科目は共通教育科目の「一般科目・自然」２単位の科目として開講し，その内容はこれまでの「一歩進んだPC 活用講座」における情報グループの教育実践結果を反映されたものとなっています．ここでは，単にソフトウェアの使い方を教えるだけでなく，グループ学習を取り入れ，学生がお互いに刺激しあって，成長する形式になっています．例えば，「文系のための情報処理」では以下のように初期バージョンの内容が決められ教材等が作成されましたが，課題，レポートなどと共に各学域，学類の要望にそって順次改訂が行われます．表 1　「文系のための情報処理」における授業構成 　 評価この授業では e ラーニングを用いた評価を行い，この授業で知識，能力がどのように積み上げられたかを確認できる機会を複数回提供しています．その評価は，経済産業省　「社会人基礎力」や中央教育審議会大学分科会小委員会　学士力を可能な限り考慮した内容になっています．　図１はグループ課題のプレゼンに関して相互に評価し合う相互評価入力画面です． 図 1．相互評価入力画面図２が相互評価結果の例です． 図 2．相互評価結果の例このグループ発表に関するコメントを以下に示します．・とってもわかりやすい！実際のレポ トーを多く示してくれたのはとても良い．・表（円グラフ）をもっと分かりやすく表せばよかった．・実際のレポ トーの図がたくさん載っていて分かりやすかった．・スライドの中にレポ トーの一部を組み込んでいたのでスライドとしての完成度が高いと思います．また声も聞き取りやすくよかったです．今後，この授業は各学域，学類と連携し発展させる予定です．  　 はじめに学術情報部門は，「知的情報の蓄積・管理（データベース化）」，「知的情報の発信」を柱に，学内の部局・研究室における各種デ ターベース構築の技術支援や，統合的なデータベースシステムの企画・技術開発などの活動を行っています．現在，大学では「学内情報資産の統合管理と利活用推進」が求められており，その実現のため当部門では，情報システムの融合化を最大のミッションに定め，統合認証基盤，全学ポ タール，リポジトリなどの構築および構築支援を精力的に実施しています．以下に2010 年度の活動状況を報告します． 　 KU-SSO（金沢大学統合認証システム）全学の情報システムに共通で利用できる統一 IDとして「金沢大学 ID」を採用し，各システムで利用できる共通認証システムを開発しました．このシステムは，シングルサインオンに加え，情報システム間でユーザの属性情報を共有することにより，複数のロール（身分）を持つユーザも 1 つの ID で利用可能とするなどの新技術を実現しており，保守性およびユーザビリティの高い学内情報システムの構築が可能となりました． 　 アカンサスポータル（全学ポータル）・教職員向けの機能：MS 包括ライセンス，給与明細，事務局サイボウズ，電子職員録，教員情報 DB・全体向けの機能：スケジュール管理，施設予約・認証機能の強化：携帯からの利用環境改善（携帯のシングルサインオン対応化）・安全・安心なポ タールを目指した整備：セキュリティー 点検，ユーザ管理機能，DBの２重化  　 Shibbolethによる組織間認証連携基盤国立情報学研究所（NII）が中心となって進めているShibboleth による学術認証フェデレーション（学認：GakuNin）に積極的に参加しました．前年度に引き続き，Shibboleth によるシングルサインオン実験システムの開発，実証運用などの技術的な活動も継続し，加えて，今年度からは，GakuNin のシステム運用基準などの制度的設計や広報・啓蒙活動にも参加しました．現在，利用者にもサ ビースを公開して運用実験を続けています．金沢大学教職員向けとしては，電子ジャーナル接続サービスを，GakuNin メンバー向けとしては，ファイル送信サービス，データリポジトリを利用可能です．また，KU-SSOとGakuNin は，どちらもShibboleth を利用しており，それぞれの活動で得られた成果は，共有され，両者の発展に貢献しています． 　 デジタルデータリポジトリ写真・動画などのコレクションや実験資料など，学内に蓄積されている非文献コンテンツを対象とした共通プラットホーム（デジタルデータリポジトリ）を開発し実証運用を行っています．このシステムは，図書館が運用する学術リポジトリ（KURA）で利用されているリポジトリプラットフォームのDSpace を改良し，KURA では取り扱われない非文献コンテンツ用に最適化したもので，特に，保守性と可視性を向上させました．これにより，蓄積された非文献コンテンツの統一的な管理・公開手順の作成が可能となります． 　 研究・開発高度なデータベースシステムや認証基盤に関する研究・開発も積極的に進め，実用システムへの応用を検討しています．表 1に研究テーマの一覧を示します．■ 問合せ先：db-admin@db.kanazawa-u.ac.jp総合メディア基盤センター活動報告笠原 禎也高田 良宏東　 昭孝学術情報部門活動報告内　容ガイダンスWord その１（文章の作成・カスタマイズ・設定）グループ分けWord その２（ビジュアルコンテンツ操作）Word その３（文章整理）PowerPoint（プレゼンの作成・書式設定）PowerPoint（プレゼン技術）各グループによる練習課題のプレゼン Excel その１（セルの結合など，表の編集）Excel その２（関数）Excel その３（マクロ，VBA）最終グループ分けグループ実習 グループ実習 グループ実習 グループ課題発表会１ グループ課題発表会２回123456789101112131415・実験・計測デ ター（バイナリデ ター）への自己記述型デ ターフォーマットの適用・デ ターマイニング（巨大デ ターセットデ ターからの新事実発見）・分散システム間の高度な認証・認可・属性共有法・デジタルデ ターリポジトリ今年度「アカンサスポータル」は，学生教育・学生生活を支援するためのポータルシステムから，大学の全構成員を対象とした総合ポータルシステムに生まれ変わりました．従来からの機能（大学からのお知らせ，授業情報，就職情報，図書サービスなど，学生の教育にかかわる各種サービス）に加え，ポータルシステムを介して，研究・業務などにかかわるサービスの提供も可能なシステムに拡張しました．今年度の主な整備項目を以下に示します．表 1.　研究テーマ一覧

総合メディア基盤センター活動報告

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