Studies of the Genus Bupleurum (Umbelliferae) from Nepal: (1) A Histological Study of Leaves and the Botanical Origin of Tibetan Crude Drug Tunak Chunga

Abstract

ネパール産のセリ科ミシマサイコ属(Bupleurum)8分類群の葉を比較組織学的に検討し,本属の組織分類学的な要素を明らかにするとともに,ネパールの高山帯で薬用として利用されているチベット薬物 TUNAK CHUNGA の基源解明を試みた.その結果,組織学的には茎の中央部付近の葉において,横切面における主脈部や葉縁部の形,厚角組織の発達状態,油道の存在数,乳状突起の有無や上面の気孔の分布数などの形質で全種を分類することが可能であった(Table 1).また TUNAK CHUNGA の基源は,ネパール高山帯の本属植物では資源的にもっとも豊富なB. falcatum subsp. falcatum var. gracillimum の全草であることが明らかになった.本種はチベット薬物の原植物としての初めての記録である

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