State change of the Hikikomori persons and their family members by counseling

Abstract

静岡県ひきこもり支援センターにおいて面接相談を行ったケースの状態変化ついて、静岡式ひきこもり評定尺度を用いて分析を行った。親が相談を行うことによって、親が当初抱いていた不安や焦りが和らぎ、本人との間の緊張が軽減し、本人にも良い変化が生じていた。本人のひきこもり状態の改善のためには、本人が安心できる環境を家族が整えることが重要であり、そのために支援者は家族が安心感を持てるように支援する必要がある。また、家族間のコミュニケーションが改善することによって、本人に大きな変化が 生じることが示された。この結果はひきこもり支援プログラム「CRAFT」の目指す方向性と一致するものであった。短期間で目に見える変化が生じにくいひきこもり支援においては、親や当事者の小さな変化や改善を可視化することで、長期にわたる支援の動機付けを維持していくことが有効であると 考えられる

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