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Developmental Changes in the Trail Making Test

Abstract

 Trail Making Test(TMT)は,ワーキングメモリや反応抑制,反応の切り替えなどの能力が求められる神経心理学的検査である。TMT は実行機能評価法の一つとして広く用いられているが,子どもを対象とした標準値の作成や臨床応用に関する報告はいまだ少ない。そこで本研究では,TMT の小児期から青年期までの各年齢群別標準値を作成するとともに,各指標の発達的変化について検討した。その結果,Part A の遂行時間,Part B の遂行時間,B-A 値およびB/A 値の4指標において年齢による有意な発達的変化が認められ,本検査は子どもの実行機能の発達の程度を反映しうるものと考えられた。本法は従来のTMT よりも刺激数を削減し簡便化したものであり,注意欠陥/動性障害などの発達障害をともなう子 どもへの臨床応用が期待される

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