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Studies of the Ecology of Insects Sterilized Artificially (Gamma Radiation) : X. Inherited Sterility and Aberration of the Salivary Gland Chromosome in Succeeding Generations after Irradiation of Dacus dorsalis HENDEL

Abstract

ミカンコミバエの蛹へ照射した137Csガンマー線2.4KRの低い線量でも,T♂×T♀の子孫からは,その飼育系統内の雄と雌を組み合わせると4世代の間毎代,かなり明瞭なInherited Sterilityが示された. T♂×U♀の組合せからの雄を毎代,無処理雄と交配した飼育系統や,U♂×T♀からの雌を毎代,無処理雄と交配した飼育系統では,はじめの2世代にはInherited Sterilithが認められたが,3代目または4代目からは明らかでなかった. 7.5KR照射のT♂×U♀から出発しその後は毎代,その飼育系統内での雄雌組合せを繰り返した系統では,この実験が終了した13世代までの間,かなり明らかなInherited Sterilityが維持された. 細胞学的観察によって,ミカンコミバエの唾腺および精巣における,染色体数はn=6であることがわかった. ガンマー線を照射した雄やその子孫の生殖細胞の分裂においてはしばしば無系分裂状の分裂が見られ,照射個体を含む組合せからの幼虫や,その子孫の各種組合せの幼虫の唾腺内に,いろいろの型の染色体異常が比較的高頻度に出現することがわかった. 統計的分析によって,2.5KR照射の場合の唾腺染色体異常の出現頻度の2乗転換値(X=X3)と,生まれた卵の孵化率(Y)との間に,Y=40.69-1.13(X-18.75)の直線回帰式が得られ,その相関係数(r)は,r=-0.867であった

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