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Effect of Levels of Fertilizer Application on Vine Growth and Fruit Development of 'Kyoho' Grape Planted on a Restricted Rooting Volume

Abstract

根域制限栽培のブドウ‘巨峰’に対する適切な施肥法を知るために,ベッド植えの1年生の木苗に液肥を週に1~3回与え,果実の発育段階に応じてその濃度を調節した.基肥としてナタネ粕を1樹当たり200g与えた区を対照区とした. 1.ナタネ粕区では開花期前に新梢の生育が弱まり,結実期後には新根の発育が1時停止した.N:60ppmを含む液肥を与えた区では新梢,根ともに正常に生育した.結実はいずれの区でも良好であった. 2.硬核期から液肥の濃度を1/3に下げると,副梢の生長が抑えられ,果粒の肥大と着色及び糖の蓄積が優れた.着色期から液肥の濃度を下げてもある程度同様の効果がみられた.N:60ppmの液肥を収穫期まで与えた区では,着色が劣り,酸含量も高かった.一方,ナタネ粕区では硬核期中の副梢の生長が旺盛で,果粒の肥大が悪かった. 3.落葉期の熱枝と根の窒素含量を比較したところ,液肥を与えた各区の方がナタネ粕区よりも明らかに高く,他の無機成分も同様の傾向であった. 4.以上の結果から,て‘巨峰’の根域制限栽培には発芽期前から液肥を施与し,着色期の前から窒素濃度を低くするのが適当であると考えられる

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