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モウヒツ ショシャ シドウ ニ オケル クンレンホウ ノ ケンキュウ : リンショホウ テトリホウ モシャホウ ト ソノ コウカ

Abstract

本研究は、臨書法、手取法、模写法という三種の指導法が毛筆学習におよぼす効果を明らかにするために実施された。指導法に加えて手本の大小の持つ効果も検討した。さらに質問紙調査によって、児童の内面的反応についても分析を行った。結果は、1.漢字の用筆指導では、手取法、模写法が臨書法よりも効果が見られた。特に書写力の低い児童については、その傾向が強く見られた。2.字形の指導では、三種の指導法間に一貫した相違が認められなかった。3.手本の大小に関しては、手取法と模写法において小手本より大手本の方が効果があることが明らかになった。これに対して、臨書法の場合には一貫した傾向が見られなかった。4.毛筆指導の場合、1時間1要素のワンポイント指導は充分効果が期待できることが明らかになった。5.教師に対する親しみや、学習意欲、満足度において、手取法は一貫して最も望ましい反応を示した。これに対して、模写法と臨書法は一貫した傾向を示さなかった

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