朴 理紗

Kwansei Gakuin University Repository

2014年度 修士論文要旨 織布の質感表現のための印象評価と物理特性の関係性  関西学院大学大学院理工学研究科 人間システム工学専攻 長田研究室  朴 理紗   コンピュータグラフィクス(CG : Computer Graphics)において織布の質感をよりリアルに再現することは主要な課題の一つである．織布のリアルな質感を表現するには，織布の物理特性とそこから得られる質感の関係性を明らかにすることが重要である．また，リアルな質感を効果的に再現するためには，視覚的印象と物理特性を結びつける新たなモデルが求められる．織布の物理特性である光学特性は，双方向反射分布関数(BRDF : Bidirectional Reflectance Distribution Function)と双方向透過分布関数(BTDF : Bidirectional Transmittance Distribution Function) によって再現される．しかし,これらの計測には相当な時間と労力を要するうえ,扱うデータの量も非常に多いため,光学特性の複雑で膨大なデータを集約させる必要がある.  そこで，本研究では，織布の視覚的印象と物理特性を結びつけるための感性的質感評価モデルを提案した．また，透け感のある織布の織り構造と光学特性の計測を行い，光学特性を主成分分析することにより織布の反射と透過の主な物理要因を抽出した．さらに，織布の印象評価実験を行い，印象要因と感性価値要因を導き出した．その結果，物理要因と印象評価の間に関係性が見られた．これらの結果を感性的質感評価モデルに組み込むことにより,誰もがより直感的かつ簡便に高品質な織布の CGを作成することを目指す. 

織布の質感表現のための印象評価と物理特性の関係性

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織布の質感表現のための印象評価と物理特性の関係性

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