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長崎国際大学における学生相談活動の現状と課題―カウンセラーと教職員との連携・協働に向けて―

Abstract

本稿において、学生相談担当カウンセラー(以下、Co)は、学生相談体制の充実化に向けて、長崎国際大学(以下、本学)の学生相談活動を概観した。まず、2018年度の学生相談体制やその利用状況を報告し、2017年度との比較検討を行った。次に、「NIUランチアワー」や「心の健康調査」といった学生相談活動の現状と課題についても検討した。そして、2018年度より、本学に初めて専任化されたCoを活かす視点から、Coと教職員との有効な連携や協働について考察した。その結果、Coは本学の学生の悩みの特徴に応じて、定期的な個別カウンセリングを継続的に提供している可能性がうかがえた。また、心の健康調査の回収率は高く、学生全体への予防的支援の充実化が推察された。一方、学生にとって有益な居場所支援を行ううえでは、場所や人材の確保が課題であると思われた。さらに、Coと教職員の連携や協働では、専任Coがコーディネーターをはじめとする教職員と日頃から情報を共有し学生支援の方針や方法を協議する学生相談体制作りが必要であると考えられた

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