Analysis of Matcha Recipe Preferences in Japan and China

Abstract

近年,中国で抹茶の人気が高まり,その消費量は年々増加している。中国市場で消費されている抹茶のほとんどは中国製であり,その品質は日本製の抹茶と比べて劣っていると認知されている。消費者は通常,より高品質かつ安全な食品を求めるが,抹茶に関しては,その品質の優劣を消費者が判別するのは難しい。現在,日本から中国への抹茶の輸出量は,台湾や香港と比べてかなり低い。こうした背景から,品質が良いことが認められている日本産の抹茶を中国へ輸出したり,日本の抹茶企業が中国の抹茶市場へ進出したりする余地がある。中国市場における日本産抹茶のさらなるブランド化や抹茶料理の魅力の普及なども進めていくには,中国人消費者の抹茶に対するニーズや嗜好を把握することが重要である。本研究では,日本と中国のグルメサイトに掲載された抹茶レシピをデータとして収集・分析し,日本と中国における抹茶に対する嗜好の異同を解明する。さらに,その情報に基づいて抹茶レシピの開発法を提案するとともに,中国市場への進出時における考慮すべき事項を抽出する

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