research

Effects of Housing Environment on Household Location Choice : Examination of Tiebout Hypothesis by Poisson Gravity Model

Abstract

ティブー仮説によれば、人々は移転を考えている候補地の住宅環境を精査した上で、転居をするか否かの意思決定を行っていることとなる。本論文は、Poisson Gravity Modelを利用し、この仮説の検証を行った。分析の結果、人々が日照条件の悪い地域を避ける傾向が示されたが、保育サービスに関してはむしろ逆の傾向が導出された。後者は、保育サービスの需要が高いと思われる世代が、むしろ保育サービスの逼迫している地域へと転居する傾向をもつことを意味している。「行政は日照条件の改善に関して対応策を講ずることができないが、保育サービスに関して何らかの対応策を講ずるはずだ」と人々が予想するため、こうした現象が発生するのであろう。足による投票のメカニズムの利用を考慮する場合には、転居後に行政がどのような対応策をとると人々が予想しているかが重要となる

    Similar works