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US Asian Policy in the Post-Cold War Period : US-India Nuclear Cooperation

Abstract

第二次大戦後の米アジア政策は、アジアにおける中国の位置付けや認識とこれに基づく対中関係を主軸に展開されてきた。アメリカは、冷戦後、特に2000年以降、日本と豪州とのパートナー関係を一層強化するとともに、新たにインドとの密接な関係構築を図りつつある。アメリカが展開しつつある対印政策の狙いは、アジアでプレゼンスを拡大させているインドの戦略的な取り込みにある。かつてのアジア3地域-東アジア、東南アジア、南アジア-は、独立的で、排他的な傾向が強かったが、冷戦後、グローバル化の進展によって政治経済的な相互関連性を強め、一体的で単一的な地域に変貌しつつある。この新しいアジアにおいて、躍進するインドは、南アジアを超えた影響力を持ち始め、台頭する中国への対抗勢力に転化しつつある。冷戦期には犬猿の仲だった米印関係は1990年代に入ってから徐々に好転に向かい、2000年以降、急速に緊密な関係に変化している。この変化を最も端的に示したのが米印核協力である。そこで、本稿では、米アジア政策における米印関係、特に米印核協力が持つ意味を検証する

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