福祉実習コンピテンスの取り組みの成果と今後の課題 -ソーシャルワーク実習及び精神保健福祉援助実習におけるセルフアセスメントおよびコンピテンステスト結果との関連性分析-

Abstract

本研究は、ソーシャルワーカー養成教育における福祉実習コンピテンスの実践例としてT大学で実施された福祉実習コンピテンス確認テスト(以下コンピテンステスト)及びセルフアセスメントシート(以下セルフアセスメント)が実習の前後において具体的にどのような点で学生に影響を及ぼしているのかについてその一旦を明らかにすることを目的とした。特にコンピテンステストやセルフアセスメントの結果における実習前後の差異、項目及び相互の関連性、ストレングス認識の変化等に焦点をあて分析を試みた。セルフアセスメントの分析では、特に基本姿勢や自己理解、社会スキル等の実習に臨む姿勢の向上が図られているという傾向が、そしてコンピテンステストの分析では学習スキルや生活習慣の向上等の実習前に必要な知識の習得の促進が図られているという傾向が示唆されており、セルフアセスメント及びコンピテンステスト実施における具体的関連性の一端が見出された

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