Near-infrared spectroscopy(NIRS)を用いたBrain-Machine Interface(BMI)システムにおけるセンサ装着位置の検討

Abstract

先行研究で、国際10-20法のF8、Fz、F7 における計測データの性差や左右差について詳細な解析を行ったものが少ないことから、本研究では、センサ装着位置を検討するため、F8、Fz、F7 の左右性指標に基づく緩変化値と脈波成分について、表計算ソフト(Microsoft Excel 2010)のデータ分析機能を用いて性差を含めた解析および比較を行い、開発を進めているBMI システムの応用性評価、計測データの統計処理方法、脳活動情報検出法のNIRS について検討した。解析結果より、脳活動時の神経伝達・左右半球処理など、各種処理には性差がある可能性が示唆された。このことから、本研究で採用した統計処理方法は、簡単に解析を行うことができ、開発を進めているBMI システムの応用性評価、センサの位置決め、BMI への応用・導入につながる基礎的な統計処理方法として有意義であると考える。今後、本研究で採用した解析方法だけではなく、多元配置分散分析を用いて交互作用など詳細な解析を行う必要があると考える。また、ECG、EEG、カプノメータなどを同時に使用した計測から、計測データの解析を行い、各種ノイズ解析および除去方法さらに脳内モード・ネットワークとのインターフェースについて、センサの位置決めや心拍変動パタンはじめ新たな生体情報の有効性などに関する検討を課題とする

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