パイナップルアイスキャンディによる口腔ケアが経管栄養高齢者の舌苔除去に及ぼす効果

Abstract

我々が開発したパイナップルアイスキャンディによる口腔ケアが経管栄養高齢者の舌苔除去に効果的かどうかを調べ、その実用性を考察した。胃ろうによる経管栄養摂取をしており、舌苔のある特別養護老人ホーム入所者 4人を対象に、パイナップルアイスキャンディによる口腔ケアを 1週間行い、介入前後の口腔内環境の変化と毎日のケア時の高齢者の様子を調査した。介入前後で、口臭は減少1人、増加1人、口腔乾燥度は減少2人、増加1人、舌苔は減少1人であった。口腔ケア時には、「さわやか」という表情が3人にみられた。介入当初は全員が開口拒否を示したが、徐々に自ら開口をするなど、ケアに積極的な反応をするようになってきた。パイナップルアイスキャンディによる口腔ケアは、経管栄養高齢者の舌苔の除去に効果があり、今後も継続可能なケア方法であると考えられる

    Similar works