research

中学生における入眠潜時ならびに起床の仕方に関わる生活習慣

Abstract

本研究は,中学生の日常生活における入眠潜時(就寝後,寝つくまでの時間)ならびに起床の仕方について検討し,生徒の健康的な生活の過ごし方を睡眠前後の状況から捉え健康教育の実践の場において活用することを意図した。  中学校1,2年生973名を対象に,まず生活状況を「起床・就寝時刻」,「睡眠時間」,「学校以外の運動の実施状況」,「朝の目覚め具合」,「睡眠の過不足」,「午前中に眠くなるかどうか」,また精神状態として「いらいら感の有無」,健康状態として「体調が悪いと感じる時」,「睡眠の重要性」,「朝食摂取状況」等についてアンケート調査を行うとともに,それぞれの質問項目の回答について,入眠潜時の長短別に区分した。そして,生活状況別に入眠潜時に対する生活条件の影響の程度を検討すると共に,自然覚醒に関わる生活要因についても検討した。  その結果,入眠潜時に対しては「睡眠の大切さ」,「体調の自己評価」,「日中のいらいら感」,「朝食摂取」,「快適な目覚め」等の影響が大であった。また,自然覚醒に関わる要因は男女とも「睡眠時間の充足」「起床時刻」「目覚めの気分」等の要因が関与していた

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