Abstract

雑誌掲載版29歳女性.患者は1週間前からの肛門痛,肛門出血で受診となった.所見では,肛門縁の7時方向,径10mmで弾性硬,辺縁平滑な赤褐色の腫瘤を触知し,同部より少量の出血が認められた.血液一般,生化学および尿検査では異常が認めなかったが,仙骨硬膜外麻酔下に切除術を行った.病理所見では,表皮表面から連続した嚢腫様構築があり,嚢腫内にむかって乳頭状に上皮が突出し,腺腔構造の一部に断頭分泌像を伴っていた.病変は表皮に開口しており,Syringocystadenoma papilliferum with cell atypiaと診断し

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