Abstract

雑誌掲載版8週後の全般改善度はやや改善以上の合計は65.1%であった.症状別改善度は意欲全般,情緒全般において高い改善度が得られたのに対し,神経症状全般ではやや改善以上は30%に過ぎなかった.日常生活動作障害全般ではやや改善以上が28%であり,食事,歩行,用便で比較的高い改善率が得られ,特に中等度障害例では50%にやや改善以上の改善を認めた.背景因子上,罹病期間6ヵ月未満で高い改善率がみられた.60歳未満で改善率が高い傾向が認められた.CT上,脳室拡大,脳溝拡大など脳萎縮の所見のない例で有意に改善度が高かった.副作用は3.5%,臨床検査値異常は8.8%で見られたが,いずれも重篤なものはなかった.検査値異常5例中,4例は持続投与され,3例は改善,1例は不変であり,本剤との因果関係は余りないと推測され

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