月経随伴症状に対する有酸素運動の有効性についての検討

Abstract

雑誌掲載版 著作権は学会に所属有酸素運動(マンスリービクス)の実施が月経随伴症状にどのような影響を与えるかを明らかにする目的で成人女性23人を対象に研究を行った。研究期間は対象者の3回の月経周期とし、1回目の月経周期は有酸素運動を実施しない運動前期、2回目および3回目は月経期間中に毎日10分間有酸素運動を実施する有酸素運動実施期とした。有酸素運動の有効性の評価には、月経に伴う心身両面の愁訴を測定する尺度である月経随伴症状日本語版(以下MDQ)と気分を評価する尺度である日本版POMS(以下POMS)、および皮膚表面温度の測定を用いた。その結果、MDQは有酸素運動の実施により、月経前の「否定的感情」および月経中の「水分貯留」の得点は減少したが、月経中の「否定的感情」は高くなる傾向があった。しかし、POMSの気分尺度に大きな変化は認められなかった。また、有酸素運動の実施後に腹部、腰部の皮膚表面温度は有意に上昇した

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