Abstract

雑誌掲載版カイニン酸誘発てんかんモデルを用いて基礎的な検討をおこなった。実験1では,ネコの急性実験で,脳波によるZNSの抗てんかん作用を検討するとともに,海馬の血流変化を熱勾配式組織血流計および電解式水素クリアランス法にて測定し,抗てんかん薬の基礎的な薬理作用について検討した。カイニン酸の扁桃核内注入により辺縁系発作重積を誘発し,ZNSを投与しその効果を検討した。ZNSの脳波上での抗てんかん作用は,辺縁系発作の皮質への伝播を抑制することを明らかにした。投与直後より背測海馬の局所脳血流量を2時間以上にわたって増加させた。実験2では,ラットの辺縁系発作に及ぼすZNSの影響について発作時脳波および行動の検討をおこない,辺縁系発作の抑制が認められたことよりZNSの発作抑制の有効性を確認し

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