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Authors
吉田 力
東山 勇
Publication date
20 January 1989
Publisher
山形大学
Abstract
【はじめに】前報では,庄内砂丘砂を供試土とし,その締固め特性およびCBR特性について明らかにした.その際,現場CBRと室内CBRを比較すると,供試体の物理的条件が同じであっても,両者の聞には著しい差が生じることが分った.その理由としては,粗粒子間に存在するごく少量の微細な粒子の影響が明らかとなり,この問題の詳細な検討の必要性が指摘された.一方,CBR試験は主に路床土を対象にして,その強度特性を知ることを目的として行われる試験であるが,現場で路床土は締固め後の降雨,あるいは地下水位の変動,乾燥などの自然的環境の変化の影響を受けることになる.その結果CBRは種々変化することになるが,路床土としては最も弱いCBRを対象として,その舗装厚さを設計するのが常である.そのためCBR試験には水浸CBR試験があるが,粘性土では特に水浸による強度特性の変化が問題となろう.したがって粘性土についての水浸,非水浸CBRの詳細な検討も行われている.ここでは対象とする試料は砂ではあるが,砂の中に含まれる微細粒子(主として粘土分)の効果を切らかにすることを目的としたため,当然のことながら粘性土だけの場合と同様,水の影響を十分に受けることを考えなければならない.そこで筆者らは,まず砂の中に含まれる少量の微細粒子に着目し,砂-粘性土混合土の締固め特性を検討し次に,締固め曲線に沿う測点での水浸,非水浸CBR,および透水性を検討した.その結果,二,三の知見を得たのでここに報告する
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