research

ノウギョウ セイサン カンリ ジョセツ : ケイエイ センリャク ト カンリ

Abstract

【むすび】農業経営の生産問題は多岐にわたっている.それら全てが生産管理の対象領域となる.従って生産管理は生産部門,生産方法,生産量,生産時期などの生産問題の解決に向けて農業経営者の計画,実行,統制からなる管理機能を効率的に発揮するための意志決定形成の活動として益々重要となる.稲作経営の事例調査のように,経営規模拡大にともなって機械田植栽培の他に耕起直播や不耕起直播が結合した経営方式によって土地,労働力,資本財の合理的利用によって低コストと,高品質,安定生産を可能として,経営成果を上げることができる.我国の農業経営の生産管理活動を展開する場合に重要な課題としてつぎの事項があげられる.1つは国際化時代における,より一層の経営効率をあげコスト低下をはかるために経営規模の拡大が不可欠で、ある.そのために従来にもまして経営効率と経営規模拡大に対する管理技術の向上が必要である.2つは我国の農業生産の担い手・後継者難,あるいは高度な科学技術の進歩・発展するなかで,より一層の人的資源の確保と経営管理能力の向上が要求されることである.3つは消費者の食料需要が多様化,高度化し,安全性重視の志向が強められるなかで,単に低コスト生産のみならずこれらの要求に応じた付加価値生産の対応が行われることである.それは経営効率の向上による経営規模の拡大に対比される集約的な農業経営の展開方向に道を開くものである.4つは過剰なまでの物質・エネルギーの利用による農業生産によって環境の悪化を招来させた物質・エネルギーの円滑な循環構造が形成できるような農業生産の対応が必要である.例えば,肥料,農薬の過剰な投入を避け低投入有機農業の再構築が課題になる.5つは農業生産の発展にはパイテクや情報などの新しい科学技術の導入が不可欠である.それによってより一層効率的生産を行い資源の合理的な利用を可能にする方向を強化する必要がある.なお,こうした経営環境の変化は個別経営の経営戦略をともなった管理活動に対して様々な様相で影響を及ぼしてくることは明らかである.経営環境の変化は近い将来の農業経営の展開-存続と発展に指針を与えるものとして認識し,上述の稲作経営の事例を通して検討してきた経営過程における基本的管理課題を基軸に解明していくことが今後求められる

    Similar works