research

ジバン ノ ジョウジ ビドウ ト ソノ キホンテキ カイセキ

Abstract

【はじめに】わが国は世界でも有数な地震国の一つであるが,常時微動の震動性状が自然地震とも深い関係があることがわかっている.また,常時微動は弾性波探査や,電気探査などのように,地盤の構造を知るための物理探査の一手法として利用され,地震工学の分野だけでなく土質工学,建設工学の分野にも役立っている.特に,新潟地震,日本海中部地震などにより飛躍的に研究が進んだ液状化問題との関連など,今後,益々研究が期待されている.本研究は,当初,導入した,常時微動解析装置(コンピュータはOKITAC-system50)による研究成果のうち,特に基本的問題を検討した部分について報告するものである.また,過去,長年にわたって卒論研究として,様々な地盤の常時微動解析を行ってきた結果,膨大なデータを集めることができたが,本研究では,基本的な諸問題,例えば,高速フーリエ変換(FFT)における観測波形の問題,サンプリング周期の検討,さらに,測定上の問題として,低域フィルタの有無,振動の方向性に対する問題などを検討する.そのためには,地盤が均一で大きな構造物がそばにない所と,堤防のような,すなわち構造の明確な長大構造物のある所をはっきり区別でき, しかも何年間も測定を行っている八郎潟干拓地地盤が最適と考え,それを対象に検討することにした

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