research

イナサク ノウギョウ ノ ギジュツ シンポ ト ギジュツ コウリツ ノ ケイソク

Abstract

【はじめに-問題提起】我国は,経済の高度成長期が終駕し,低成長期に入ったとはいえ,国内外から経済構造の転換と調整が要請されている.農業では米の生産調整と内外価格差が問題となっており,水田農業確立対策の展開と食管制度の見直し,及び稲作農業のコスト低下が重要な課題になっている.そのような課題に応える方向で,産業として自立しうる農業経営の確立と健全な農業生産力の展開をめざしていくためには,稲作農業の生産力構造,あるいは技術構造を再構築していかなければならない.本論は,稲作農業の技術構造の再構築に向けて,現在の技術構造を解明するために,稲作農業の技術進歩と技術効率を計測し課題に接近することを試みるものである.先ず,我国の稲作生産力と技術の進展を検討し,次ぎに,稲作技術構造の理論的考察を行い,及びその分析方法を検討し,更に又,分析方法に基づいて,技術進歩率と技術効率の計測と若干の吟味を行い,最後に,技術進歩や技術効率を規定する諸要因について,庄内地域における稲作の部分技術と体系の変化から,解明することを試みる

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