Parents' construal of self and their attitude toward parenting:―An empirical analysis based on the prozess model―

Abstract

publisher奈良近年、少子化・核家族の増加・共働きの家庭など、社会の変化に伴い育児における状況は大きく変化してきている。親役割や親子関係の研究は歴史的に古いが、今日では様々な家族形態と親子関係があるといわれている。現代の親子関係をみる視点としては、主に3つに分けることができる。① 親となる大人が成人としての役割(親役割など)を取得し、適応し、効果的に遂行していくよう生涯を渡って変化し、成長発達する存在とみなす「生涯発達的視点」、② 家族をバラバラな二者関係の集合体とみなすのではなく、父‐子関係、子‐子関係などの個々の寄せ集めというよりも、父‐母‐子という三(四)者関係に焦点をおく考え方の「家族システム論的視点」、③ 従来の性別役割分業に基づき男女が職業と家庭(家事・育児)の仕事を分業するのではなく、職業すなわち家庭外労働と家庭内労働を男女で共有していこうとする「平等主義的性役割観」である(河野,1996)。本研究では、基本的に生涯発達的観点から、現代の日本社会で親となる体験が親にどのような影響を及ぼすかについて、実証的な検討を試みる

    Similar works

    Full text

    thumbnail-image

    Available Versions