Non-attendance at School Seen From a Family-Group Perspective: A Theoretical Inquiry From a Bionic Vertex

Abstract

publisher奈良本稿は、不登校について、Bionの集団理論に基づき家族グループという観点からの理解を試みるものである。不登校についてはこれまで多くの研究が行われてきておりその専門分野も多岐に渡るが、本稿では特に不登校の原因論に関する主な研究、および公的機関によって行われた調査結果をレビューした。さらに、Bionの集団理論を導入することによって、それらを整理したり、不充分な点を補うことが可能であることを示し、新たな仮説を提示した。すなわち、不登校とは、個人よりも家族グループ全体における現象として理解すべきであり、より具体的には、個人の持つ逃避原子価と、家族グループにおいて支配的な作動グループと依存基底的想定との共謀的関係によって生じるグループ病理の一種であると考えられる。本稿で提示した不登校の原因およびメカニズムに関する仮説は、不登校への理解や治療的アプローチの可能性を広げるものであると考えられる。よって、今後さらに詳細な検討を行っていきたい

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