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A case of type B aortic dissection in 6 days postpartum

Abstract

今回我々は産褥6日目にStanford B型大動脈解離を発症した1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。症例は42歳、4経妊3経産、尿路結石の既往歴あり、Marfan症候群の家族歴なし。第4子妊娠管理中の血圧は100-130/50-70mmHg であった。妊娠40週3日に自然陣痛発来し、3370g の児をApgar score 8点で経腟分娩した。産褥6日目就寝中に突然腰背部痛をきたし救急車で前医受診。腎結石を疑い、当院泌尿器科受診したが水腎症を認めず、当科紹介受診。造影CT でStanford B型大動脈解離と診断、保存的加療を行い、20日後退院した。Marfan 症候群合併妊婦は妊娠中、産褥期に大動脈解離の発症リスクが高いことが知られている。しかし、本症例のような大動脈解離発症リスクを持たない妊婦も、妊娠中・産褥期の腰背部痛の原因として大動脈解離を鑑別診断することは必要である。雑誌掲載論

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