Abstract

福井梅の品種には,主に「紅映(べにさし)」が栽培されている.福井梅は,機能性としてポリフェノー ルを多く含み,抗酸化活性も高い.炭水化物量は他の梅と差がなく,クエン酸,リンゴ酸などを含み, 甘くまろやかな味である.また,旨味成分の遊離アミノ酸やミネラルのカルシウム,カリウム,マグ ネシウムを多く含み,梅干しや梅ワイン,梅ジュースなど優れた特徴がある.本研究では,梅果汁粉 末の総ポリフェノール含量( クロロゲン酸相当) は,2.58 ± 0.16mg/ g,抗酸化能の活性は,平均3.6 μ mol Torolox / gであった.梅果汁を粉末化した製品をラットの食餌に0.5%,3.0%濃度を投与し血 液成分の影響を検討した.ラットの生育には対照と比較し影響なかった.肝臓重量は高値(p <0.05) に認めた.血清グルコースは,他の成分と拮抗して血糖値の上昇を抑制し,血糖値が低下(p <0.05) した.総コレステロール,中性脂質はC 群とU3.0 群の間に低値(p <0.05)に認めた.盲腸内容物の pH は,3%濃度で高値(p <0.05)となった

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