Speech Analysis of Class Conversations during the Reflection Time of 5-year-old Children

Abstract

本研究では,5歳児の1,2学期を通じた振り返りの時間の話し合い活動を観察し,テーマの内容,子どもと保育者の発話の量や内容を分析した。その結果,1学期当初は新たな担任と子どもとで話し合い活動をどのように創り上げていくか,その方途を探る時期であることが分かった。保育者は子どもの発言を促しては受容して聞く姿勢の範となりながら,発話ルールの習得に繋がる経験を重ねさせた。その際,保育者は子どもの代弁をせず,子どもが発言できるよう「確認」や「質問」を挟みながら発言を先導することの重要性が見出された。子どもは次第に発話ルールを身に付け,日々の活動の中で直面している問題を述べ,聞き手からの応答を得ながら,協同的な問題解決の機会として活かせるようになることが明らかになった

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