教科学習の自立・協働型学習における非認知能力向上のための試論 ー理科教育実践に焦点を当てて一

Abstract

教科学習において生徒たちの非認知能力の向上を目的とした実践を行い、その形成過程の実証を試みた。本稿では理科教育実践に焦点を当てて、授業動画や選択式レベル別演習プリントによる個人の学習選択を基軸とした自立型学習に加えて子どもたちが教師役となることで他者との協働型学習も導入した学習形態で取り組んでいる。この学習形態は、生徒たちの非認知能力を向上させていくために必要となるメタ認知の促進が意図されている。そのため、毎時の授業では非認知能力の行動指標を基に、学びの行動レベルを自らで設定し学習を進めていくこととした。その際、学習時における動機づけ、向上させたい非認知能力に対する意識づけを行い、学習後のリフレクションを継続的に行った。この自立・協働型学習及び継続的なリフレクションによって生徒たちの非認知能力の向上が見られた

    Similar works