令和3年度（2021）学術研究補助費report par

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Suzuki, Kensuke

スズキ, ケンスケ

鈴木, 健介

Japanese

Nippon Sport Science University

 （抄録） 研究課題名：野外活動実習における新型コロナウイルス感染対策と熱中症対策 研究代表者名：鈴木健介  背景と目的 本学救急医療学科は7月に5日間の野外活動実習を実施した。実習は、新型コロナウイルス感染症流行下に行われ、感染対策と、夏場の海で行われることから熱中症対策の両立が求められた。これらのことから、新型コロナウイルス感染対策と熱中症対策実施下での学生の熱中症症状の有無を明らかにすることを目的とした。  方法 新型コロナウイルス感染対策は、厚生労働省ガイドラインを参考に、履修者に対する毎日の抗原検査や、体温測定、手指衛生の徹底、使用した資機材の高濃度次亜塩素酸水による消毒などの、独自の感染対策を作成し、感染対策を行った。熱中症対策は、「新しい生活様式」による熱中症対策を参考に、屋外で人と十分な距離（少なくとも２ｍ以上）が確保できる場合にはマスクをはずすことや、こまめな水分補給をするなどの対策を実施した。そして、本学科実習履修学生 91 名を対象に、毎実習後に実習中の熱中症症状の有無に関してのアンケート調査を行った。また熱中症対策の観点から、実習中は、湿球黒球温度（WBGT:Wet-Bulb Globe Temperature）を測定した。  結果 熱中症症状を訴えた学生の症状は、立ち眩み、大量発汗、筋肉痛、生あくび、こむら返し、頭痛、吐き気、集中力低下、倦怠感であった。その中で、5日間を通し筋肉痛を訴えた学生が53名と他の症状に比べ多かった。実習最終日は、熱中症症状を訴えた学生はいなかった。実習中の WBGT での暑さ指数は、1～3日目は警戒区分、4日目は厳重警戒区分、5日目は原則中止区分に当てはまっていた。  考察 コロナ渦での実習であったが、教員やスタッフの感染対策の注意喚起や、学生自身の手指衛生の徹底や、ソーシャルディスタンスを確保してからの水分補給などの新型コロナウイルス感染対策と熱中症対策から、新型コロナウイルス感染症と熱中症を発症する学生を出さず、本実習を終えることができた。新型コロナウイルス感染症流行下に行われた野外活動実習では、新型コロナウイルス感染対策と熱中症対策を両立できたことが示唆された。     

野外活動実習における新型コロナウイルス感染対策と熱中症対策

https://nittaidai.repo.nii.ac.jp/record/2000331/files/ARG-2021-Suzuki.pdf

野外活動実習における新型コロナウイルス感染対策と熱中症対策

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