research

継続看護が必要な患者の在宅移行を円滑にする要因及び困難にする要因 訪問看護ステーションにおける退院時連携の実態調査から

Abstract

継続看護が必要な患者の在宅移行を円滑にする要因、および困難にする要因を明らかにすることを目的に、宮崎県内の全訪問看護事業所を対象に、医療機関との退院時連携により在宅支援が円滑であった事例と困難であった事例を各1事例挙げてもらう自由記述を含むアンケート調査を行い、37施設より回答を得た(回収率35.2%)。自由記述の内容分析から、在宅移行を円滑に行うための要因として、記述数の多い順に、【退院前カンファレンスや関係者より、入院中および訪問開始までの状況について多くの事前情報を得たり、支援の方向性を共有すること】【病棟や医師、在宅医との話し合いを重ね、病状や起こりうるリスクの予測ができること】【訪問開始までに時間的な余裕があること】【在宅療養に必要な物品がスムーズに準備できること】の4つのカテゴリーが、また、在宅移行を困難にする要因として、記述数の多い順に、【在宅までの支援体制が不十分なまま退院】【医師からの家族や本人への病状説明が不十分なままの退院】【重篤な状態での、急な訪問看護の依頼】【介護力が乏しい】の4つのカテゴリーが、それぞれ抽出された

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