Kataoka, Kumie

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原因不明の不育症女性における自律神経活動の変化

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 氏     名 授与した学位 専攻分野の名称 学位授与番号 学位授与の日付 学位授与の要件  学位論文の題目  論文審査委員          片岡 久美恵 博 士 博士（看護学） 博甲第５３８０号 平成２８年 ３月２５日 保健学研究科保健学専攻 （学位規則第５条第１項該当） Altered autonomic nervous system activity in women with unexplained recurrent pregnancy loss（原因不明の不育症女性における自律神経活動の変化） 深井 喜代子 教授、 松岡 順治 教授、 兵藤 好美 准教授   学位論文内容の要旨   原因不明の不育症女性における心拍変動（Heat Rate Variability:HRV）から自律神経活動を評価した。また、抑うつや不安のスクリーニング尺度であるKessler 6（K6）と流死産の悲嘆を表すPerinatal Grief Scale（PGS）により心理的状態を評価した。不育症群では、自律神経活動全体の活性を表す心拍標準偏差（SDNN）・TP値、副交感神経系活動を反映するHF値が有意に低値を示したが、交感神経活動を反映するLF/HFは対照群と同等であり、相対的に交感神経系が優位であると推察された。このような変化は、心血管疾患の予後不良時やうつ病・不安障害等と同様であった。また、不育症群ではK6のスコアが高値を示しており、K6あるいはPGSスコアとLF/HFとの間には、弱いが有意な正の相関が見られ、心理的苦痛と交感神経系の状態とが関係している可能性がある。このように、不育症女性において、心血管疾患のリスクがあることや心理状態が自律神経活動に影響を及ぼすことが示唆された。また、HRVに関する研究は、現在は原因不明である流死産の機序における自律神経活動の役割を明らかにし、新たな治療的な提案につながる可能性がある。  論文審査結果の要旨  

原因不明の不育症女性における自律神経活動の変化

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