research

西之島の海底の溶岩を採る : 「TAIRIKUプロジェクト」大陸生成の新しい仮説と西之島における検証

Abstract

西之島は東京の1000 km南、父島の130 km西に位置しており,伊豆小笠原海洋島弧の火山島に数えられ,水深3 000 mから立ち上がる巨大火山である.また,西之島周辺の地殻は20 kmに満たず,伊豆小笠原弧で最も地殻が薄い“マントルに近い島”であり初期地球のアナログと見なせる重要な研究対象である.2013年11月に西之島の噴火活動が40年ぶりに再開して以降,現在も活動を続けている.40年前の噴火で発生した噴出物や溶岩は採取されており,それらは大陸を形成する安山岩であることが確認された.そこで今回は,なぜ海洋の真ん中で安山岩が噴出するのかを調べるために,深海曳航体(ディープ・トウ)を潜航させ箱形ドレッジ(ドレッジ)による溶岩の採取を行った.海洋理工学会平成27年度秋季大会(2015年10月29日~30日, 京都大学

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