宮崎大学博士(医学)2014年度doctoral thesi

10404435

9050

Funahashi, Hideki

フナハシ, ヒデキ

船橋, 英樹

English

University of Miyazaki Academic Repository

別紙様式第4学 位 論 文 要 旨博士課程船橋 英樹[論文題名]Hemokinin-1mediatespruriceptiveprocessingintheratspinalcord(Neuroscience277:206-216,2014)[要 旨]-モキニン-1(HK-1)はサブスタンス P(SP)を代表とするタキキニンペプチ ドに属する｡SPは脊髄で痛みの伝達に関与することはよく知られているが､HK-1の働きは未解明のままである｡SPとHK-1は髄腔内投与により引っ掻き行動を誘発するが､[LeulトSPはSPの髄腔内投与による引っ掻き行動の誘発を軽減させるアンタゴニス トとして働くとの報告がある｡そこで､[LeulトHK-1を作成し､ラット-の髄腔内前投与､髄腔内HX-1､SP投与-の影響､および痔み誘発物質であるヒスタミン､セロトニン､痛み誘発物質であるホルマリンの皮下投与-の影響を行動実験と免疫組織学的実験を行 うことにより､HK-1の働きについて検討した｡①[Leul]-HR11の髄腔内前投与により､HK-1の髄腔内投与による引っ掻き行動の誘発は有意に減少したが､SPによるものは減少しなかった.一方､[Leul]-spの前投与では､SPの髄腔内投与による引っ掻き行動の誘発は有意に減少したが､HK-1による引っ掻き行動の誘発は減少しなかった｡このことは､[LeulトHK-1は HK-1に対してアンタゴニス トとして作用することを示している｡②ホルマリンのラット後肢-の皮下投与による後肢の挙上行動 (ホルマリンテス ト)について､[Leul]-HK-1の髄腔内前投与では PhaseI,ⅠⅠともに挙上数は減少せず､[LeulトSPではいずれも有意に減少した｡また､脊髄 L4-L5部位の後角でのC-Fos発現に関する免疫組織学的検討では､[Leul卜HK-1の髄腔内前投与では Ⅰ/ⅠⅠ層においてC-Fosの発現に変化はなく､[Leul]-spの前投与では有意な低下を認めた｡このことはⅠⅨ-1の痛みの伝達機構-の関与は少ないことを示唆している｡③セロトニン､ヒスタミンのラット背部-の皮下投与による引っ掻き行動の誘発について､[Leul]-HK-1､[LeulトsPの髄腔内前投与でいずれも引っ掻き行動の有意な減少を認めた｡また免疫組織学的検討でも､脊髄 L4-L5部位の後角 Ⅰ/ⅠⅠ層において､C-Fos発現の有意な減少を認めた｡以上の結果は､HK-1､SPの両者が痔みの伝達機構に関連していることを示唆しているが､HK-1は痔み特有の機序に関係 している可能性があり､[LeulトHK-1は軽みの伝達機構を明らかにするための有用なツールであることを示唆している0備考 論文要旨は､和文にあっては2,000字程度､英文にあっては1,200語程度とする｡

Hemokinin-1 mediates pruriceptive processing in the rat spinal cord

https://miyazaki-u.repo.nii.ac.jp/record/4585/files/a15yhakuron.pdf

Hemokinin-1 mediates pruriceptive processing in the rat spinal cord

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