Effect of some purines on the nitrate reductase of the cattle liver

Abstract

From a supplementary experiment with the cattle liver which contains much higher activity of the aldehyde oxidase than that of mouse and fowl livers, it was found that the nitrate reductase of the former was also inhibited similary by some purines as cases of the laters. Furthermore, the rate of inhibition by uric acid was lowered when the activity of the nitrate reductase had been activated by addition of acetaldehyde, increase of the amounts of enzyme employed or selection of liver of high activity. Concerning the nitrate reducing system of the purified preparation of cattle liver enzyme too, the purine inhibition coincided well with those of crude enzyme homogenate, though the former was not accompanied with the inherent hydrogen donators as well as some dehydrogenases which can couple with the nitrate reductase. A variation of ultraviolet absorption spectrum of the enzyme of high purity was brought about by addition of purines which suggest the combination of purines with enzyme protein.動物組織の硝酸還元酵素がキサンチン及びアルデヒド酸化酵素と極めて密接な関係を持つと主張されている事は繰り返し述べてきたが,キサンチン酸化酵素の反応生成物である尿酸は廿日鼠,牛等の哺乳動物ではプリン代謝系の中間体として更に変化を受け尿素を生ずる.之に反して?等鳥類或いは昆虫類では最終生成物として排泄物中の主要成分である点に於て顕著な差異を示し,叉牛肝臓抽出粗酵素液の硝酸塩還元はアセトアルデヒドによつて強く促進されるが廿日鼠及び雛肝酵素の作用は殆ど影響されないか叉は却て多少阻害される傾向を示した. 家蚕組織による硝酸還元阻害が主として尿酸に基く事から更にその前駆物質であるプリン類によつても等しく反応阻害が起る事を見出したが, 当然予測されたように廿日鼠及び?肝臓のプリン代謝系に対しては若干の異なつた影響が観察されたにも拘らず硝酸還元阻害には何等の差異も認められなかつた. 叉他方抽出粗酵素液での硝酸還元作用は動物によつて異なるが精製酵素では大差なく従つて肝臓の硝酸還元酵素に関して供試した3種の動物に於て本質的には差はないと推定される. プリン類の阻害については廿日鼠, ?両肝臓酵素共にプリン核の1,3及び7位の窒素が反応阻害に重要な役割を演じ之等窒素と酵素の活性中心との結合が起るために阻害を惹き起すと推定した. 事実廿日鼠肝臓抽出液の吸収スペクトルは紫外部特に蛋白の吸収に相当する部位に於てプリン類添加によつて多少の変化が起ることを測定したが, 酵素液は多くの不純物を含むために酵素蛋白との結合を示すものと決定的に主張することは出来なかつた. 更に粗酵素液が硝酸還元酵素に水素供与系として共軛し得る種々の脱水素酵素をも含むために,之等の酵素だけがプリン類によつて阻害されても硝酸還元阻害を二次的に惹起するため脱水素酵素系を除いた反応系での試験も必要である. 叉プリン類はキサンチン酸化酵素の基質でもあるため,その同族体は基質との拮抗効果を持つ事も考えられるが,そのためにも他の酵素系例えばアルデヒド酸化酵素系を主とする反応系を用いる事も好都合だと思われる.そこでアルデヒド酸化酵素力が特に強い牛肝臓組織を用い更にその精製酵素標品をも用いて補足実験を行つた

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