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大学生の友人関係における自己開示と孤独感の関係

Abstract

本研究は、開示相手を親しい友人と一般的な友人、そして顔見知り程度の友人に分けて大学生の友人関係における自己開示の様相を探る。 さらに、孤独感との関連を把握することで、どのような友人にどのような内容の開示をすることが孤独感低減に役立つかを明らかにする。大学生107名(男性51名、女性56名)に質問紙調査を行った。その結果、男性女性共に、同性に対する自己開示は、親友>友人>顔見知り程度の友人であったが、異性に対する自己開示は、友人>親友≒顔見知り程度の友人であった。量的な違いはあるが、開示しやすい側面と開示しにくい側面は、ほぼ同じ傾向であった。また、どの開示相手、どの開示側面においても同性>異性であった。男女の性差は、同性の親友・友人の開示量は男性<女性であり、異性の親友の開示量は女性<男性であった。孤独感との関係は、男性の場合、開示側面は違うが、同性の親友、同性の友人に開示している人ほど孤独感が低いことが分かった。女性の場合、向性の親友に開示している人ほど孤独感が低いことが分かった。同性の顔見知り程度の友人の場合は、開示している人ほど孤独感が高いことが分かつた

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