Yumoto, Tetsuya

Okayama University Scientific Achievement Repository

氏 名 湯 本 哲 也授 与 し た 学 位 博 士専 攻 分 野 の 名 称 医 学学 位 授 与 番 号 博甲第 5189 号学 位 授 与 の 日 付 平成２７年 ６月３０日学 位 授 与 の 要 件 医歯薬学総合研究科生体制御科学専攻（学位規則第４条第１項該当）学 位 論 文 題 目 Prevalence, Risk Factors, and Short-termConsequences of Traumatic Brain Injury-AssociatedHyponatremia（頭部外傷に合併した低ナトリウム血症の頻度，危険因子，および短期予後についての検討）論 文 審 査 委 員 教授 伊達 勲 教授 大塚 文男 准教授 中村 一文学 位 論 文 内 容 の 要 旨論 文 審 査 結 果 の 要 旨頭部外傷にはしばしば低ナトリウム血症を合併し，予後不良となりえる。今回我々は頭部外傷に合併する低ナトリウム血症の頻度，危険因子や短期予後について検討した。2011 年 10 月から 2014 年 9 月までの 3 年間に岡山大学病院の救急集中治療室に入室した CT にて頭蓋内出血を認めた頭部外傷患者を対象とし，後方視的に検討した。82 名の頭部外傷患者のうち，入室後 2 週間以内に 135mEq/L および 130mEq/L未満の低ナトリウム血症を呈した割合はそれぞれ 51%(n=42)，20%(n=16)であった。低ナトリウム血症は入室後中央値で 7 日目に起こり，3 日間持続した。多変量解析では頭蓋骨骨折の合併と入室 3 日目までの総輸液量が低ナトリウム血症の危険因子であった。低ナトリウム血症群は人工呼吸管理期間および集中治療室滞在期間が長く，神経学的予後も不良となる傾向があったが，統計学的有意差は認めなかった。今後は頭部外傷に合併する低ナトリウム血症の適切な管理や予防について更に検討する必要がある。

頭部外傷に合併した低ナトリウム血症の頻度，危険因子，および短期予後についての検討

Abstract

Similar works

Full text

Available Versions

Okayama University Scientific Achievement Repository

Okayama University Digital Information Repository