ソウセツ ケツアツ チョウセツ ニ カンヨスル ニューロン ノ ブンプ ト キノウ

Abstract

血圧を上昇させる交感神経興奪ニューロン(Sympathoexcitatory neuron,SEN)は吻側延髄腹外側野(Rostral ventrolateral medulla,RVLM)と中脳中心灰白質(Midbrain periaqueductal gray,PAG)に集中して分布している。RVLM内の狭い領域に集中して分布するSEN群は,孤束核,尾側延髄腹外側野を経由して到達する動脈系および低圧系圧受容器からの求心性インパルスの低下,あるいは化学受容器かちの求心性インパルスの増加に伴って,その活動を高め血圧を上昇させる。逆に圧受容器からのインパルスが増加することによってその活動を減弱させ,血圧は下降する。RVLM内には自発的に歩調とり電位を発生し,正常血圧の維持に貢献しているニューロンが存在する。中脳PAGの側方領域には防衛反応を起こすニューロンと共にSEN群が集中して存在し,威嚇,逃走行動等の防衛反応と共に血圧を上昇させる。このSENニューロン群も圧受容器反射に関与していると考えられている。視床下部において集中して存在し,神経細胞体への直接刺激で昇圧反応を引き起こすようなSEN群は見出されていない。journal articl

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