<症例報告>パルボウイルス感染症によるLupus mimickers との鑑別を要した全身性エリテマトーデスの小児例

Abstract

症例は11歳,女児。両股関節痛,下肢痛を主訴に整形外科を受診し,皮疹と血小板減少を認めたため,精査加療目的に当科に紹介された。入院時に頬部紅斑,光線過敏,関節炎,血小板減少,抗核抗体陽性,補体低下と全身性エリテマトーデス(SLE)のAmerican College of Rheumatology(ACR) の分類基準を満たし,SLE による自己免疫性血小板減少性紫斑病(ATP)が疑われた。同時にヒトパルボウイルスB19(PVB19) IgM 抗体価の上昇を認めPVB19感染によるループス様病態,いわゆるLupus mimickers に合併した特発性血小板減少性紫斑病(ITP)との鑑別を要した。血小板減少が進行するためステロイドパルス療法を2 クール施行し,諸症状は改善した。SLE によるATP,またはPVB19 感染症によるITP の鑑別のため免疫抑制剤の併用を留保し,ステロイド単独で経過観察をしていたが,PCR 検査は陰性でPVB19 IgM 抗体の陰性化後もIgG抗体が陽性化しないため,最終的に8ヶ月後にSLE と診断した。PVB19 感染の好発年齢である小児患者において,SLE とPVB19 感染症によるLupus mimickers との鑑別には,抗体価やPCR 法も合わせて注意深く臨床経過を見ることが重要である。journal articl

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