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佐竹, 弘靖

吉田, 清司

時任, 真一郎

渡辺, 英次

Japanese

Senshu University Institutional Repository(専修大学機関リポジトリ )

42 Annual Report 2019令和元年度専修大学スポーツ研究所 宮崎研修会報告1.現在の 「スポーツランドみやざき」と2026年宮崎国民スポーツ大会　初日の「産官学が連携した地域スポーツの推進活動―スポーツランドみやざきの一例―」でも取り上げられた、宮崎県が窓口となり、市町村、宿泊施設、競技施設、県内競技団体および観光協会との連携一元化が功を奏し、スポーツ誘致の現在を知ることができた。既存の施設については一定の効果を得ているが、2026年に宮崎県で2回目の開催となる国民体育大会（新名称：国民スポーツ大会）では将来的に施設が新設もしくは更新され、連携についての展望は整備基本計画を基に検討されていく話を伺うことができた。2. 2026年宮崎国民スポーツ大会に向けた施設整備基本計画の概要　基本計画の概要は、「現在宮崎市にある主要3施設（プールと陸上競技業は総合運動公園、総合体育館は市街地に整備）について、2026年に開催予定の第81回国民スポーツ大会に向けて都城市山之口町に陸上競技場、延岡市に体育館及び宮崎市にプールを建設する。これらの施設は、「国民スポーツ大会の競技施設として利用を想定のほか、国民スポーツ大会後もスポーツランドみやざきの拠点として、大規模大会やスポーツキャンプの開催・誘致、競技力向上等も視野に入れた取組みを含んでいる。」としています。施設整備だけなく、「スポーツランドみやざき」で蓄積されたノウハウを取り入れた地域一体型の計画であることが、概要だけなく、初日の研修会でも明確にあることが理解できる。これらの施設は、図1に示される位置に整備される。　主要3施設の中でもプールについては、県庁所在地の市街地に位置し、全国的に見ても好立地の場所に整備される予定である（図2）。アクセスや宿泊環境は、他施設と比較しても好条件にあり、整備基本計画における後者の取り組みに対して期待が持てる。3.地域スポーツと整備スポーツ施設との連携の実際　地域スポーツを推進活動する上で、各々のスポーツがその地域でどのような位置づけであるかは非常に重要である。「サッカーと言えば静岡」といった地域を代表するスポーツや、「プロ野球のキャンプと言えば宮崎」といったスポーツ実施のメッカといった位置づけのスポーツが、それぞれの地域に存在する。国民スポーツ大会に向けた今回の主要3スポーツ施設についての位置づけを見ると、陸上競技が整備される県西部の都城市は、高校駅伝の古豪である小林高校がある小林市と隣接しており、陸上競技に明るい土地と言える。総合体育館が整備される県北部の延岡市は近年高校バスケットボールでの全国制覇や旭化成の実業団スポーツを有するなど、地域スポーツが活発である。一方、競泳競技を主会場とするプールが整備される宮崎市は宮崎県内の中では水泳人口が多い地域ではあるが、他スポーツと異なりところは全国的な位置づけでの水泳の競技水準や競技人口は決して高くなく、宮崎県全体見ても全国と比較しても高くはない。　今回の施設整備を受け、競技人口、競技レベルの向上とスポーツ大会の開催やキャンプ誘致などで水泳が身近な物となり、地域スポーツに発展に寄与することが期待される。2026年宮崎国民スポーツ大会（旧：国民体育大会）に向けたスポーツ施設整備基本計画の現地研修時任 真一郎、佐竹 弘靖、吉田 清司、渡辺 英次図1 主要3スポーツ施設の整備地 （2019年4月　整備基本計画より抜粋）43Annual Report 20194.現地研修と実際　プールの整備予定地を視察した。予定地は、現在県有地（県立高校の第2施設）として利用している状態であり、地質調査中となっていた。予定地はグランド（トラック）、野球場およびテニスコートがり、グランドは開放されていた。午前9時にグランドを訪れた時は、近隣住民が自由に利用しており、地域住人の健康増進施設の一端を担っていることが伺われた。また予定地は、市街地であるが上に交通量が多い地域であり、競技会等の開始時間が朝のラッシュ時間に重なると地域に渋滞等を誘引することが懸念され、インフラの整備も同時に行うことが重要であるとも感じた。　しかしながら、全国的にも珍しく市街地に整備されるプール施設しては利便性に富んでおり、利用はもとより、他スポーツと同様に積極的な大規模大会やスポーツキャンプの開催・誘致を行うことで、競技力向上に寄与する可能性に期待を持ちながら現地を後にした。 ＜参考資料＞宮崎県　「県陸上競技場整備基本計画」、「県体育館整備基本計画」、「県プール整備基本計画」（2019年4月8日公開） 図2 プール建設予定地の立地 （2019年4月　整備基本計画より抜粋）図3 現在の建設予定地

2026年宮崎国民スポーツ大会(旧:国民体育大会)に向けたスポーツ施設整備基本計画の現地研修

https://senshu-u.repo.nii.ac.jp/record/11533/files/3131_2019_11.pdf

2026年宮崎国民スポーツ大会(旧:国民体育大会)に向けたスポーツ施設整備基本計画の現地研修

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