本稿では、次のことが論じられている。1.どのように、どこで、糾問訴訟が成立したのか。2.糾問訴訟は、ドイツで、どのように発展したのか。3.糾問訴訟の核心に位置する、拷問という証明手段は、どのような役割を演じたのか。4.何が、糾問訴訟の典型的エレメントなのか。5.糾問訴訟は、ほかの手続のかたちと、どのように異なるのか。6.糾問訴訟が追求した目的は何か。7.糾問訴訟の否定的な面は何であり、それはいかに克服されたのか。8.糾問訴訟は、刑事法学によってどのような変容をこうむったか。9.18世紀以降の糾問訴訟改革はいかなる前提、いかなる背景を持つのか。10.糾問原理はナチスの時代に、いかなる意味を有したか。11.ドイツ刑事訴訟が、その基本構造において、今日も、糾問原理になお従っているのは正当化されるか。講演(Lecture)application/pdfdepartmental bulletin pape